派遣エンジニア経験者が実態を告白!将来性やスキルアップについても徹底解説

派遣エンジニア プログラミング

「派遣エンジニアって将来性あるの?」

「派遣エンジニアになって本当にスキルアップできるの?」

「派遣エンジニアの実態は?」

派遣エンジニアは将来性あるのか、きちんとスキルアップができるのかどうか気になりますよね。

この記事では、実際に派遣エンジニアとして就業した経験があるぼくが、

  • 派遣エンジニアの将来性について
  • 派遣エンジニアを経験してスキルアップできるのか
  • 実際に派遣エンジニアを経験してみてどう感じたのか
  • 派遣エンジニアの今後のキャリア

について解説していきます!

派遣エンジニアについてマイナスなイメージがあるかもしれません。
実際は派遣エンジニアの将来は明るいです。その理由についても詳しく解説していきます。

また、派遣エンジニアの今後のキャリアや実際に働いてみたリアルな感想についても最後に解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

派遣エンジニアの実態①【朗報】派遣エンジニアの将来性は明るい

派遣エンジニアの将来性については明るいと思われます。

理由としては下記の3点です。

  1. エンジニアの需要と供給のバランス
  2. IT業界自体が成長している
  3. 他業界よりも時給が高い

順番に解説していきます。

エンジニアの需要と供給が成り立っていない

現状エンジニアの需要と供給のバランスが成り立っていないです。経験豊富なエンジニアを求めている企業が多いのに対して、スキルを持っているエンジニアがまだまだ少ないのが現状です。

実際に派遣された現場で「別案件があるから、知り合いのエンジニアを紹介して欲しい」と頼まれたことがあります。人を増やしたいけどなかなかできないといった悩みを抱えているIT企業は多いです。

また、経験のあるエンジニアを採用することができないから未経験や経験の浅い人を採用して、自社で教育しているベンチャー企業もあります。

ぼくの元バンドマンの友人も30歳で未経験からエンジニアに転職していますし、船舶業界やインフラ業界など他業種からIT業界に転職した友人が何人もいます。

なので、企業からの多くの需要があるのに、エンジニアが不足しているため実務未経験からでもある程度学習した人を採用して実務経験を積ませるといったIT企業が多いです。

自分が応募したときも派遣会社に登録してから約2週間で仕事が見つかりました。

IT業界自体が成長している

IT業界自体が成長しているのも1つの理由です。衰退していく業界で働くのとこれからも伸びていく業界で働くのとでは、明らかに後者が有利です。

例えば、AmazonのようなECサイトの普及やAWSやGCPなどのクラウドサービスやFinTech、IoTやAIなどの新しい技術やサービスが普及することで派遣エンジニアの仕事がどんどん増加していきます。

また、下記のグラフが示すように、スマホの普及率が上がっていくことでスマホアプリやスマホゲームの需要が年々高まっています。数十年前にはスマホアプリ開発という職業すらありませんでしたが、ここ数年でアプリ開発の需要が高まっています。

実際に転職活動をしていて、コロナ渦前は、需要が高まるにつれて求人数も増えてきている感じでした。

スマートフォンの普及率

出典:総務省「通信利用動向調査」

IT業界が成長していくことで仕事がこれからもどんどん増えていくので、派遣エンジニアの将来性は明るいと言えます。

他業界よりも時給が高い

国もプログラミング教育を取り入れていますが、まだまだエンジニアが足りていないので派遣エンジニアの案件は他の業界よりも時給が高めに設定されています。

収入面に関しては人にもよりますが、派遣エンジニアだと時給4000円まで上がることが期待できます。

他の業種と比べるとかなり高い時給です。一般的な派遣社員の平均時給は1200円〜1300円と言われています。

時給4000円になると、かなりのレベルの高いスキルを持っている派遣エンジニアとなります。ちなみに薬剤師の派遣と同じくらいの時給です。

逆にスキルがめちゃくちゃ高くても4000円が上限なので、もっと収入を上げていきたいと思われる方はフリーランスエンジニアを検討することでさらに収入を上げていくことができます。

派遣エンジニアの実態②派遣エンジニアはスキルアップできる環境か?

「派遣エンジニアでスキルアップできるの?」とよく言われます。正社員の方がよりスキルアップできるんじゃないの?と思うかもしれません。

確かに、正社員と比べて派遣エンジニアは業務内容に差が出てくることもあります。特にプロジェクトリーダーや決済周り、お客さんとの折衝など責任ある仕事はいつ辞めてしまうかもしれない派遣エンジニアよりも正社員の人に任せることが多いと思います。

実際ぼくも派遣エンジニアとして働いてみてこのような責任が伴う仕事をさせてもらったことはまだありません。

でも、同じ派遣先で何年も働いて実績や信頼ができてくれば、任せてもらえる可能性はあります。

じゃあ、派遣エンジニアだとスキルアップできないの?というとそうでもなくて派遣エンジニアだと業務に集中できる環境があるので十分スキルアップが可能だと思います。

会社全体の会議や資料作成といった業務を正社員はやらないといけませんが、派遣エンジニアの場合はやらなくてもいいので、業務時間中は自分の業務や開発に集中することができます。

ぼくも派遣エンジニアとして、プロジェクトに必要な会議を除いてこのような会議や資料作成といった業務はしたことがありません。

派遣エンジニアは、責任ある仕事を任せてもらえないかもしれませんが、エンジニアとしてのスキルは向上することは十分可能です。

将来リーダーとしてプロジェクトを引っ張っていきたいという人は、まず派遣エンジニアとしてエンジニアとしてスキルアップしてから正社員として就職する、フリーランスとして独立するなどしてその目標を達成することができます。

派遣エンジニアの実態③派遣エンジニアのメリット・デメリット

では、派遣エンジニアのメリットやデメリットはどのようなものがあるんでしょうか?

1つずつみていきます。

派遣エンジニアのメリット①:様々な現場を経験してスキルアップできる

派遣エンジニアとして様々な現場で実務経験を積むことができます。

自社開発企業の正社員エンジニアのデメリットの1つとして、その会社のプロダクトしか経験できないということがあげられます。

モダンな技術を使用している会社ならまだいいのですが、その会社しか使用していないような技術しか使っていないといざ転職をしようとすると、他の会社でも使うような技術を持っておらず全然転職できないということになりかねません。

1つの会社でしか通用しない技術ではなく、市場で求められる技術を使用している現場で派遣エンジニアとして経験を積めば、次の現場でも求められる人材になることができます。

また、様々な現場で新しい人とコミュニケーションを取ることも必要なので、同じ現場にずっといる人よりもコミュニケーション力を伸ばすことができます。

派遣エンジニアのメリット②:他業界よりも時給が高い

派遣エンジニアの時給は高めに設定されています。未経験でも2000円前後の時給で働ける案件もあります。

他の業界であれば、未経験で2000円前後の時給で働ける現場はほぼないでしょう。

実務経験が2〜3年ほどあれば、時給2500円〜の案件も多いです。

派遣エンジニアのメリット③:未経験からのハードルが正社員に比べて低い

正社員としてエンジニアになるよりも派遣エンジニアとして現場に入る方がハードルが低いです。

現在はどこもエンジニア不足が深刻な状況なので、未経験でも成長しそうな見込みのある人をエンジニアとして採用して教育していくというスタイルをとっている企業も多いです。

ぼくの友人は、未経験から派遣のインフラエンジニアとして現場に入りましたし、もう1人の友人はパーソルテクノロジースタッフから未経験で開発エンジニアとしてRailsで開発している現場にジョインした人もいます。

なので、未経験からエンジニアを目指している人は派遣エンジニアも検討してみることをオススメします。

派遣エンジニアのデメリット①:雇用が安定していない

派遣エンジニアは、正社員エンジニアと違って、働いた時間給に応じて報酬をもらいます。見込み残業代というものがないので、残業代を支給してもらえるというメリットもあります。

しかし、派遣先企業の業績が悪くなったり、経費削減で人件費が削られると真っ先に矛先が向くのが派遣エンジニアになります。

派遣先の企業の業績次第では、契約終了ということもあります。幸いぼくや友人は最初に言われていた契約期間以前に契約を打ち切られてしまうといったことはありませんでした。

ただ、エンジニアは人材不足の状態が続いているので、もし派遣先から契約終了されてしまったとしても、企業が求めるスキルや経験年数がある程度あれば、次の案件は不況でも他の業界に比べて比較的に見つかりやすいと思います。

派遣エンジニアのデメリット②:責任ある仕事を任せてもらいにくい

正社員と比べて派遣エンジニアは責任のある仕事を任せてもらえないことが多いです。派遣エンジニアは最長で3年ほどしか同じ会社で働くことができないからです。

正社員ならその会社でずっと働く前提なので、責任のある仕事を積極的にこなしてもらって成長してもらった方が将来的にも会社のメリットになります。

派遣エンジニアは、無駄な会議に出席したりせずに、開発や自分のタスクに集中してスキルアップしていきたい人にとっては最適です。

しかし、プロジェクトリーダーのような責任あるポジションを経験してみたいといった人にとっては派遣エンジニアはデメリットになってしまいます。

派遣エンジニアのデメリット③:世間からのイメージがあまり良くない

派遣切りなどの言葉があるように派遣エンジニアや派遣社員は世間的にはあまりイメージが良くないです。

派遣エンジニアだと、1つの会社に3年以上継続して働くことができません。だからスキルシートにさまざまな会社で働いた経験を書いたとしても、スキルとかはなくていいから1つの会社で長く働くことを美徳と考えている人にとっては、1つの職場で長く働けない人なのかな?と思われてしまうこともあります。

実際にぼくが、大手SIerなどの転職面接をしたときに、転職回数が2回以上あると、書類が通りにくい、面接に呼ばれてもスキルではなく、なぜ転職したのかを重点的に質問されるといったことがありました。

逆にモダンな技術で開発しているようなベンチャー企業は、スキルや経験を重視する傾向がありました。

また、住宅ローンなどの審査をする際に大企業の正社員と比べると、派遣エンジニアは銀行からの信用はそこまで高くないです。

ただ、最近は大企業の社員よりもフリーランスエンジニアの方が稼げる時代になってきています。

派遣エンジニアの実態⑤実際に派遣エンジニアとして働いてみたリアルな体験談

現場によりますが、ぼくが就業している会社は、1週間程は出社しないといけませんでしたが、そのあとはリモートワークで働いています。

新しい人がチームに入ったりしたら、たまに出社するときもありますが、ほぼフルリモートで働くことができています。

実際の開発業務に集中できますし、無駄な会議や資料作成をしたことはありません。

基本的に定時であがりますが、残業が発生することもありました。残業が発生するときは事前に教えてもらえますし、もし嫌なら断ることもできます。でも正社員だとその権限はありませんでした。

だから、正社員の人が残業してそれでも人手が足りない場合は派遣エンジニアに残業してもらえないかと打診されます。

ぼくは特に残業することは苦ではなかったので、1日2時間程残業しました。期間としては2週間ほどでした。もちろん残業代も出ます。ぼくが正社員で働いていた頃の給料は安い給料でしたが、固定残業代45時間〜60時間程が支給されていたので、残業代は固定残業時間を超えた分しか出ませんでした。

でも、派遣には固定残業代というものはないので、残業した分だけ残業代が出ます。派遣会社のエージェントさんから聞いた話ですが、残業代を稼ぎたいから残業がある現場をわざと探している派遣エンジニアもいるみたいです。

残業代は一般的に25%以上の割増賃金で支払われます。

そこは個人の働き方次第ですが、どちらか良いほうを選べるのは派遣の特権ですね。

実際に派遣エンジニアとして働いてみて、自分の時間が取れるようになったし、月収も正社員の頃と比べて少し上がりました。

これからは派遣エンジニアとしてスキルアップをして、将来的にはフリーランスエンジニアとして独立していきたいと考えています。

派遣エンジニアのリアルな実態を解説していきましたが、ここからは派遣エンジニアの今後のキャリアについて解説していきます。

派遣エンジニアの実態⑥派遣エンジニアの今後のキャリアは?

派遣エンジニアの今後のキャリアとして以下の5つが挙げられます。

  1. 派遣エンジニアを続ける
  2. 紹介予定派遣を利用して正社員として働く
  3. 派遣先に正社員登用される
  4. 正社員エンジニアとして転職する
  5. フリーランスエンジニアとして独立する

1つずつ解説していきます。

1.派遣エンジニアを続ける

残業がないので、自分の時間を確保したい、役職にはこだわらないという人は、派遣エンジニアを続けてもいいと思います。

40代でも派遣エンジニアとして就業している方にあったことがありますし、実際に派遣エンジニアとして働いている人はいます。

しかし、派遣法の改正で3年以上同じ派遣先で就業することができなくなりました。3年ごとに経験がリセットされてしまうと40代、50代と年齢を重ねていくうちに次の現場に就業しにくくなってくるということは覚えておきましょう。

でも、派遣で多くの派遣先を経験してスキルアップをしていき、いずれは正社員登用やフリーランスエンジニアとして独立したいというのであれば派遣エンジニアはおすすめです。

2.紹介予定派遣を利用して正社員として働く

派遣会社が取り扱っている案件の中には紹介予定派遣といって正社員登用を前提として、派遣で数ヶ月働いて派遣先と派遣エンジニアの双方が納得がいけば正社員に移行するという制度です。

この制度を利用すれば派遣として働いてみて、その派遣先が自分と合うかどうかを見極めることができます。もし合わなかったら次の派遣先に行けばいいだけです。

ただ、紹介予定派遣は正社員を前提としているので、普通の派遣と違って顔合わせするときにお見送りになったりする可能性が高いです。

3.派遣先に正社員登用される

派遣先からパフォーマンスが認められたり、気に入られたりすると正社員として雇いたいという打診があることがあります。

派遣エンジニアが派遣先が求めている以上の成果を出していたり、派遣先が正社員として雇いたいと思ってもらった時、3年以上継続して就業したタイミングで打診されることが多いです。派遣の人を3年以上雇いたい場合は、雇用の申込義務が派遣先に発生するからです。

もし、派遣エンジニアとして働いている会社からそのような打診があり、正社員としてその会社で働きたいと思える会社だったらそのまま正社員として働くという選択肢もありますね。

4.正社員エンジニアとして転職する

他社に正社員として転職するという選択肢もあります。派遣エンジニアとして積んだ経験とスキルは正社員として就業するときにも役立ちます。

これまでの派遣エンジニアとして積んできた実務経験が数年あれば、ITエンジニアの正社員として就職することが未経験から転職するよりも幅広く求人に応募ができ、尚且つ採用されやすいです。

未経験から正社員のエンジニアに転職するよりも、実務経験が数年あった方が内定が出やすいです。

正社員エンジニアの収入は安定していますが、派遣エンジニアと比べると収入はそこまで変わりません。

5.フリーランスエンジニアとして独立する

派遣エンジニアとして培った経験やスキルを活かしてフリーランスエンジニアとして独立することもできます。

企業に常駐したり、フルリモートで働いたりといった働き方が自由に選べますが、一定のスキルや経験が求められます。

正社員と比べて収入は安定しませんし、人によっては向き不向きがあります。

ある一定のスキルがあって、今よりも収入を上げたいと思っている人にはおすすめです。

フリーランス向けのエージェントであるレバテックフリーランスによると、平均年収が862万円と高額です。

まとめ:派遣エンジニアの実態や将来性は世間で言われているよりも良かった

派遣エンジニアの将来性や実態について書いていきました。

実際に派遣エンジニアとして働いてみると、世間で言われているほど悪い印象ではなかったというのが率直な感想です。

派遣エンジニアとしてスキルアップをして、実務経験を積んだ後は正社員やフリーランスになるという選択肢があります。

派遣エンジニアの良いところは経験年数が浅くても十分な収入をもらいつつ、スキルアップができることです。

派遣エンジニアとしてスキルアップしてから、開発に集中したい、安定して働いていきたのであれば、正社員エンジニアとして働き、安定はしていなくてもいいから収入アップを実現したい人はフリーランスエンジニアになることができますね。

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